2023年3月に香港で開催された「Clockenflap」(クロッケンフラップ)に参加した際に、取材チームが実際に訪れた観光スポットをご紹介!クロッケンフラップをはじめとした音楽フェスやイベントなどで香港を訪れた際にぜひ立ち寄ってほしい場所や店舗をまとめました。
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ちなみに次回のクロッケンフラップの開催は12月ですが、今春から入境制限が解除された香港は、海外からの旅行客も急増中。香港政府観光局は今年2月から「Hello Hong Kong」キャンペーンを世界規模でスタートさせ、現在、東京(成田発着)-香港間の往復航空券やグッズが当たる、ダンスで「ハロー香港!」キャンペーンを実施中!応募期限は4月20日(木)まで。また、香港国際空港と香港の航空会社が行う全世界対象で合計50万枚無料航空券が当たるキャンペーンは、日本は5月以降にスタートする予定。詳細は特設サイトをチェック!
Text:Shotaro Tsuda
Photo:Yuya Eto /香港政府観光局
協力:香港政府観光局
「フェス+旅」で香港を満喫しよう!
クロッケンフラップの会場は、香港島の中心にある香港駅/中環駅から徒歩10〜15分程度のセントラル・ハーバーフロント。普段から様々なイベントが開催されるイベントスペースであり、九龍半島の南端と香港島との間を結ぶスターフェリーの船着場の近くということもあり、普段から多くの人が訪れる観光スポットでもある。
周辺施設やアクセスの良さを考慮すると、世界的にもトップクラスの快適さを持った都市型フェスということもあり、フェスとともに観光も楽しむスタイルが一般的。フェス会場周辺では、グルメやお土産などを中心に、さらに会場の対岸の九龍半島側のチェックしておきたいスポットを3つのエリア別に紹介します。
【Welcome Back! Clockenflap】5年ぶり開催の香港最大級フェス「クロッケンフラップ」レポート&12月の開催参加に役立つ情報まとめ
今一番熱い!西九龍文化地区(WKCD)
コロナ禍以降、香港でもっとも注目されているエリアといえば、香港特別行政区政府主導による文化プロジェクト「西九龍文化地区」(West Kowloon Cultural District)だろう。実は2015年まではこのエリアでクロッケンフラップが行われていたが、2016年から対岸のセントラル・ハーバーフロントに移動したという経緯がある。その頃からこのエリアはイベントなどが行われる場所だったが、開発が進み、様々な文化的施設が点在するエリアへと変貌を遂げた。
このエリアには、ライブやイベントなどが行われるブラックボックス型劇場「Freespace」や舞台芸術劇場「戯曲センター」、ヴィジュアル・カルチャー美術館「M+(エムプラス)」などが隣接しており、2022年には「香港故宮文化博物館」もオープンした。徒歩圏内にいくつもの施設があることに加え、レストランやカフェ・バーなども充実しており、海辺の緑あふれる西九藝術公園(West Kowloon Art Park)を散策しながら芸術を味わうことができる、香港の新しいランドマークとなった。コロナ禍以降、香港を訪れる際には必ず押さえておきたいエリアだ。
香港の新しい音楽名所「Freespace」
西九藝術公園(West Kowloon Art Park)内は緑溢れる遊歩道やゆったりとできる芝生エリアなどが広がっていて、公園を散策するだけでも気持ちいい。レストランやカフェ・バーといった施設も複数あり、オープンテラスになっているお店がほとんどなので、コンサートや舞台を楽しむ前後に立ち寄ってほしい。また週末には野外イベントなども実施されていることも多く、取材チームが訪れたタイミングではエンジニア向けの野外イベントが行われていた。
公園の中心部にあるFreespaceという施設には、香港最大のブラックボックス劇場(黒い壁に囲まれた空間)のThe Boxや、バー兼パフォーマンススペースLau Bak Livehouseがあり、週末を中心に様々なイベントが開催されている。ローカルの音楽シーンの紹介に加え、過去には故・坂本龍一氏のライブも予定されていた(パンデミックの影響で開催中止に)。音楽以外にも、ワークショップ、映画上映なども行われるので、公式サイトで滞在タイミングに行われているプログラムをチェックしてみよう。
ミュージアムや博物館でゆったり過ごそう
M+は、アジア初の世界的なヴィジュアル・カルチャー美術館で、世界各地から集められたヴィジュアル・アートが約1500点展示されている。また施設内には、ギャラリーやシネマ、教育機関などもある複合型の施設になっているのもこの施設の面白いところ。エントランスにはミュージアムショップも隣接されていて、お土産選びにも最適。
また2022年に開館したばかりの香港故宮博物館にもぜひ足を運んでほしい。北京の故宮博物院が所蔵する900点以上の美術品が展示されていて、それだけでも貴重だが、施設内には映像や音響を使って、伝統や歴史を体験できるようなコンテンツが散りばめられている。特別展示をあわせると半日をかかってようやく回れるほどのボリュームなので、少し時間に余裕を持って訪れたい。