フェス界で有名だったり、気になったりする人にインタビューを行う新企画「フェスな人」。前回のデビルマンに続き、第2弾はパンダマン! コスプレしてる人を紹介するコーナーというわけではないですが、「FUJI ROCK FESTIVAL(以下フジロック)」やフェスに参加した人は一度は見て気になっていた人もかなり多いはず!彼のマスクのルーツや、今までかぶり続けたことで起きたあれこれを話してもらいました。
パンダマンに直撃インタビュー
ーインタビュー受けていただいてありがとうございます!早速ですが、いつ頃からパンダマスクをかぶり始めたんですか?
2002年のフジロックからかな。
ーかなり前からフジロック参加してるんですね。
フジロックは初開催の1997年から参加してるよ!
ー生粋のフジロッカーですね。マスクは2002年からってことですけど、最初からスーツを着てたんですか?
いや、スーツは2008年か2009年ぐらいからかな。最初マスクだけかぶってて、そこそこオリジナリティが出たかなと思っていたんだけど、俺以上に面白い人がいっぱいでてきちゃって…
ーもしかしてデビルマンとか(笑)
そうそう!デビルマン然り…マリオの人とか上半身裸でふんどしの人とか、あとは青いタイツでドラえもんのマスクかぶった3人組とか、そういうのに負けつつあったから…別に競うわけじゃないんだけど、ちょっと頑張ってみようかなって(笑)
ー確かにドラえもん3人組とか結構目立ってますもんね。
難しかったのは、マスクを変えてしまうと誰だかわからないってことかな。別のマスクかぶっちゃうと「あいつパンダの真似してる!」って感じになっちゃうから、もうこれは脱げない。っていうところで違ったことをしようと思って、フェスでまず着ないスーツを着てみようかなって今のスタイルになったわけ。
ーパンダマスクをかぶり始めたキッカケを教えてもらっていいですか?
キッカケは、『散歩の達人』って雑誌で、上野特集の号でこのマスクが表紙になってて。それを見てなんとなく面白いし、欲しいなと思ってお店に行ったら、メキシコからの直輸入な上に、雑誌の影響で売り切れて取り寄せるのに2ヶ月かかりますって言われちゃってさ。
ーメキシコ(笑) それ、海外産だったんですね。
そうそう、メキシコのプロレスラーのマスクなんだって。で、欲しかったから取り寄せてもらったんだけど、かぶる機会がないまま2年程ずっと家に放置しててさ。ある時そういえばフジロックでかぶったら面白いんじゃないかな、と思ったのがそもそものキッカケかな。
ー今までで印象的なエピソードとか何かあったら教えてください。
印象的…漫画『BECK』の最終巻の一コマに描かれてる、っていうのを友達から聞いた時は驚いたよね(笑)
ー僕も見ました! コユキが見開きで両手あげたページの次のコマですよね。
それとThe Chemical Brothersの映像作品で映画化してDVDにもなった『DON’T THINK』に出られたとかもあったね。
ーえ、それメチャクチャ凄くないですか?またどういった経緯で?
2011年のフジロックでケミカルがライブする前夜にパンダマスクかぶってて歩いてたら、メンバーのトム・ローランズと映像監督のアダム・スミスとたまたま会って、その時に「ちょっと君で映像取りたいんだ」って言われたんだよ! しかもその映像を今度作品化するけどいいかって言われて、もちろん「喜んで」って答えてさ。
ー遭遇するだけじゃなく、作品に出てくれって滅多にないですよ。どんな感じに撮ったんですか?
こういう形で出てきてくれとか、かなり色々撮ったね。結局1時間半くらいの撮影をして、その日見たかったINCUBUSを泣く泣く諦めたんだけど。実際の映像を見たらあんなに撮影したのに、5秒くらいしか実際に使われてなくて嘘だろって(笑)
ーそれはショック!でもなかなかない経験ですから。周りからも反響あったんじゃないですか?
やっぱり映画とかDVDを実際見た人は印象に残ったみたい。公開直後は「あのケミカル・ブラザーズの作品に出てたパンダさんですよね!」って感じにたくさんの人に話しかけてもらえて。あとは本人達からサイン入りDVDをもらったりとかも出来たし、そこら辺がやっぱり印象的なことかなぁ。
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