サマソニは大阪の方がコスパが良い?!
-それでは今年のラインナップについて聞かせてください。
今年のヘッドライナーはポストマローン、The1975の2組。2020年の「スーパーソニック」に呼ぶ予定だったアーティストです。
-ラインナップの全体的な傾向はどうですか?
2000年代以降のアーティストが多いですよね。たとえば「K-POPなんて」と洋楽ファンから言われていた時代から、「サマーソニック」は、BTS、防弾少年団ってクレジットの時代から出演していました。また、海外フェスからも着想を受けて、クリエイティブマンの清水社長がブッキングを進めています。そういう意味では、やっぱり若いアーティストが多くなるのは必然なのかなと。
-大阪ではYOASOBIの出演もあります。
そうですね。さっき話したような海外の若いアーティストが多くなって、そこに合うように、ONE OK ROCKやKing Gnuなどの人気バンドも入ってきて…というような流れでブッキングが進んでいる感じですね。
-世界的にはヒップホップやダンスミュージック隆盛の中で、今年はロック系のバンドも入っているなという印象もあります。たとえばマネスキンとか。
マネスキンは久々に新人のロックバンドでスマッシュヒットした感じでした。それ以外にも海外フェスの流れをみていても、ロックバンドがまたトレンドになるんじゃないかと思っています。
-大阪会場では新しいステージも予定されています。
新進気鋭のアーティストが集結する「MASSIVE」というステージを作りました。エッジの利いたアーティストを見てもらえたらと。このステージは韓国のシンガー、カン・ダニエルとフランスのTAHITI 80が各日締めくくってくれます。
-他にも東京と比べて大阪ならではの特徴や見どころはありますか?
東京と比べると、出演者の数ではどうしても少なくなりますが、東京はステージ間の距離がすごく遠くて、自分でタイムテーブルを組んでいくと、実際にライブを見られる時間っていうのが少なかったりするんですよ。
-それより大阪は移動も楽?
そうですね。大阪は舞洲ソニックパークというところで開催されて、近いところだとステージ間を5分で移動できますし、長くても10分〜15分歩いたら、遠いステージにもたどり着けるので、ライブを実際に見ている時間でコスパを考えると、大阪の方が熱いんじゃないかと(笑)。
ただ、会場は気温的にも暑いです。ほんまに暑くて過酷です。それも含めてサマーソニックだなって思いながらやってます。「そんなぬるいこと言うな」ってお客さんに怒られるかもしれませんが、大変な思いをしつつも、楽しくて印象に残る、振り返ったときに意味のあるものにはなるのかなと思います。
インタビュー協力:神戸新聞
写真:(c)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
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本企画は神戸新聞との共同企画で、神戸新聞の紙面、および公式サイト「神戸新聞ネクスト」にて、特集企画「フェス主義!祝祭の現在地」として連載されています。「サマーソニック」と「ラッシュボール」の開催の裏側にスポットライトを当てた記事も掲載中!
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