【Coachella】ソロキャンプで挑んだ初コーチェラ体験記〜費用・準備物・会場までの行き方ガイド&節約術〜

Festival Life学生インターンの福井郁花が、2024年のコーチェラ初参加時に個人ブログに投稿した体験記を一部改変して、今後参加を検討している方向けの情報としてコラム形式でお届け。現地レポートではなく、事前にかかる費用、実際に現地に行くまでの情報・準備しておくべきものをご紹介します。

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福井 郁花

Festival Life編集部スタッフ。学生インターンとしてメディアの運営に関わる中、2024年は大学を休学し、国内外のフェスに参加・取材を続けている。人生で一度行ってみたいのはグラストンベリー。

いざアメリカ、夢のコーチェラへ!

高校生の時にたまたま本屋で手に取った『The World Festival Guide』。海外経験もほとんどない私にとっては海外フェスなんて夢のまた夢。けれども、どうしても憧れの音楽フェスを見てみたいという気持ちが捨てられず、2024年の4月から大学を休学し、海外フェスに行くことを決意。

そして、最初に選んだのが、アメリカの音楽フェスティバル「Coachella Valley Music and Arts Festival」(コーチェラ)。毎年配信もされているし、なんとなくフェスの雰囲気は知ったような気になっているけれど、現地にはセレブがたくさんいて、とにかくたくさんお金がかかるらしい…ということはなんとなく知っている。さらにグループや団体で、近くのホテルに宿泊して参加するイメージだったけれど、一緒に海外フェスに行く友人なんていないし、お金もないので、1人でキャンプ泊を選択。

なんと無謀な挑戦をしてしまったものかと、出発の数日前はかなりナーバスになったりもしたが、いざ出発してみると大丈夫な気がしてくるから人間というのは不思議な生き物だ。とはいえ、現実問題として、日本のフェスに行くのとは勝手が違うし、アメリカはチケット代の価格も高騰している。さらに円安が追い打ちをかけてくる。というわけで、今回は私のような無謀に(そして節約しながら)コーチェラにチャレンジする方に向けて、少しでも役に立つ情報をお届けできるように、総額いくらかかったのか、注意すべきポイントもあわせて、整理してみる。

主要な出費としては大きく分けて以下の3つ。

①航空券
②宿泊代
③チケット代

とにかくできるだけ出費を抑えることを目標に、パッケージプランなどは特に使わずに旅の準備をしていたのだが、それぞれいくらかかったのか整理してみる。(2024年4月時の相場:1ドル=約155円で計算)

THE WORLD FESTIVAL GUIDE 海外の音楽フェス完全ガイド
津田 昌太朗
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①航空券:とにかく早めにおさえるべし!


飛行機代としてかかったのは往復で150,390円。今回は出発のおよそ2ヶ月前にskyticketから予約。安く抑えるために格安航空で予約することは前提だったのだが、その中でも以下の条件でロサンゼルス行きの便を探した。

・到着時間が夜遅くにならない(深夜に移動しなくて済むように)
・できれば直行便

この条件で見つけたのが以下の便。

POINT
チケットに関してはとにかく早めに予約しておきたい。行くことが決まったらすぐに飛行機!前後も含めスケジュールを確定することから全てがスタートします。前後の滞在はどうするかなども考え出すとキリがないので、まずは自分のスケジュールを踏まえた上で、ベストな航空券にあわせて、旅程を決めるといいかもしれません。

②フェスチケット:入場チケット以外に必要なもの

次に押さえないといけないのが、コーチェラのチケット。今回はWeek2(コーチェラは期間を分けて2週に渡って、同じラインナップのステージが金土日で行われる)の入場パスと、キャンプサイト券、そして会場までのシャトルバスチケットを購入。あまりキャンプサイトを利用する人は少ないかもしれないが、会場近辺のホテルはかなり高価格なので、少しでも予算を抑えるためにキャンプ泊を決意!ということでかかった費用は以下。

・General Pass(コーチェラの入場券)
→$499(約77,345円)

・Tent Camp Ticket(キャンプ宿泊費、素泊まりプラン)
→$149(約23,095円)

※2025年は、入場券:Week1→649ドル、Week2→599ドル。キャンプ券:160ドル

会場までの行き方

ロサンゼルス国際空港からコーチェラ会場までは、公式のシャトルバスでおよそ2時間ほどが目安となっているが、渋滞することが多く、実際4時間かかった。当日は空港内の一角に簡易的な受付が設置され、蛍光色のビブスを着たシャトルバスの係員が待機している。シャトルバスのチケット購入者には事前にシャトルバスの発着所の詳細が書かれたメールが送られてくるはずなのだが、メールが届かないなどのトラブルもあるため、当日までメールが届くのを粘らず、早めにカスタマーセンターに確認しよう。(実際に届かず、かなり焦った)

シャトルバスのチケットに関しては、先ほどの入場チケットの購入とあわせて押さえておく必要がある。人数が多い場合はレンタカーなどを利用するのもあり。ちなみに便は少ないが、ロサンゼルスからパームスプリングス空港に飛ぶという選択肢もある。シャトルバスのチケットは、ホテルと会場を繋ぐバス、空港と会場を繋ぐバスなど色々な種類があるので、間違いないように注意。

・LAX Shuttle Pass(空港からの会場までの往復のシャトルバス)
→$250(約38,750円)

・Any Line Shuttle Pass(会場からホテル近辺までの往復のシャトルバス)
→$140(約21,700円)
※ホテル泊の場合必要

※2025年は、空港〜会場シャトル(往復):262ドル、会場〜ホテルシャトル:140ドル

POINT
今回は空港シャトルバスしか活用していないが、日本から参加する場合はホテル泊の人が多いので、コーチェラ参加経験のある編集部スタッフに確認したところ、会場とホテルを繋ぐバスは複数路線あり、自分が泊まるホテル近辺の停留所を公式サイトで確認する必要があるとのこと。ホテルの場所によっては、バス発着所が遠く、そこからまたタクシーなどを使わないといけないこともあるので、できるだけ発着所に近いホテルがおすすめとのこと。パスはカードとして配布され、3日間なら何度でも使えるそうです。

③宿泊費(コーチェラ前後)

宿泊費は、キャンプを選択するか、ホテルを選択するかにも変わってくる。さらに前後にどれだけ滞在するかにもよって違ってくるが、今回コーチェラ滞在期間を除いてアメリカに7泊8日滞在した。ロサンゼルス市内や会場近辺のパームスプリングスなど、前後の滞在費は比較的選択肢もある。

ここでも費用を抑えるため、ロサンゼルス市内にあるユースホステルを利用。オンラインホテル予約サービスのAgodaで予約した。ロサンゼルス空港からはタクシーで30分ほどの立地。個室ではなく1部屋に2段ベッドで4人ほどが泊まれるドミトリー型ではあるが、シャワーが各部屋についていたり、個人用のロッカーがついていたり(自分で南京錠タイプの鍵を持っていく必要がある)、ベッドの大きさもかなり広かったりと、とても快適だったのにも関わらず、1泊約45ドルという破格の金額!フェス以外の部分で徹底的に節約したい学生&若者にはおすすめ。

・Coachella前後の滞在費(合計7泊8日)
→$302(約46,810円)

実際宿泊したユースホステル
FREEHAND Los Angels

※現在は、1泊55ドルほど。

節約の結果、合計金額は…

そんなわけで、ざっと①〜③を合計してみると、かかったのは約336,390円(=約34万円)ほど。1つのフェスに行くための出費として考えると決して安くはないが、憧れのコーチェラ=セレブのための超高級フェスだと思っていたので、想像していたよりはやや安めに抑えられたのではないだろうか。今回はキャンプ泊を選んだということもあったが、開催期間も3~4泊ホテルを押さえるとなると、ホテルのランクや参加人数次第だがプラス10〜20万円以上はかかってくるだろう。

POINT
今回はパームスプリングスでホテル泊をしていないが、実際にオフィシャルのパッケージで宿泊した人に確認すると、3泊4名部屋で5000ドル(80万円弱)だったそうなので、一人1泊6〜7万という高額な結果に!もちろん宿のグレードやAirbnbを活用することでもっと安く抑えられるようだが、ソロ参加で宿を取る場合は、シェア仲間を探したり、ツアーに参加するのがベターとのこと。

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