アジアのフェスの最前線を体感!青葉市子、ルナ・リーらも出演した女性主体のシンガポールのフェスをレポート【The Alex Blake Charlie Sessions】

Tips for ABC Sessions

VENUE/ACCESS(会場アクセス)

2023年2月時点での、日本からシンガポールへの入国事情だが、2月13日以降、シンガポール入国時のワクチン接種証明書または陰性証明書の提示は不要に。ただし日本帰国時にはワクチン接種証明書(3回)または出国前72時間以内はPCR陰性証明書が必要になるので、ワクチン3回接種者以外は現地の医療関連施設で検査を受ける必要があるので注意しておきたい。入国に関してはシンガポール入国管理庁(ICA)に出国前にパスポート情報や滞在先情報を記入する必要がある。(実際にシンガポールを訪れる際は外務省やシンガポール大使館、航空会社などの最新情報をチェックしてください)

シンガポール・チャンギ空港から市街地までは車で30分程度。フェス会場のPasir Panjang Power Stationは湾外沿いの倉庫などが立ち並ぶエリアだが中心地からもアクセスしやすい。会場周辺は倉庫街のためタクシーの運転手にもやや怪しまれることも。会場近辺は宿泊施設があったりや買い物ができるようなエリアではないが、15分程度歩くとショッピングモールがある。ただし今回の開催は再入場が禁止だったため、フェス中に外に出られるかは事前に公式HPなどを参考にしてほしい。

Grab/Gojek(配車アプリ)

シンガポールでは、GrabやGojekといった配車アプリがあると便利。Uberと同様のサービスで目的地の入力や支払いも全てアプリ内で完結する。ほかの東南アジアの国と比べると、通常のタクシーでも基本的に英語が伝わるので、流しのタクシーに乗ってもトラブルは少ない。チップも必要なし。フェス終了後は多くの人がアプリでタクシーを手配するので少し配車に時間がかかることもあるが、数万人規模の開催ではないので特に困ることはなかった。

STAY/ACCOMODATION(宿泊)

会場から中心部が車で15〜30分圏内のため、どのエリアからでもアクセスはしやすい。訪れたい観光スポットやスタイルにあわせて宿泊施設を準備する形で問題ない。今回の取材で滞在したのは、リバーバレーのカフェやバーが集まる地区にあるM Social Singaporeというホテル。会場からも車で20分程度、さらに繁華街であるクラークキーにも徒歩圏内と便利。朝食のブッフェではシンガポール定番のお粥から卵焼きロボットが作ってくれるスクランブルエッグなど、川沿いのオープンテラスで優雅な朝を過ごせるのでおすすめ。

TICKET/ ENTRANCE(チケット/入場)

チケットは、HAPZというサイトから購入可能。映画上映などが行われる火曜日から金曜日の前夜祭までは35シンガポールドル(約3,500円)。土曜日のチケットは1月までの早割で85ドル(約8,500円)、2月以降は105ドル(約10,500円)、当日券は125ドル(約12,500円)となる。インターネットで購入し、当日はメールを受付で提示するとリストバンドに交換となる。購入に際し、現地の住所などは必要ない。

POINT (注意点など)

入場の際にはセキュリティチェックが厳しく、今回の開催に関しては、水を含む飲食物のほか、デジタルカメラなども持ち込めなかった。シンガポールのフェスは他の海外フェスよりも持ち込みルールが厳しい場合がある(フェスよっても違うし、開催年度によっても違う)ので事前に公式サイトで発表される持ち込み可能/禁止のリストをチェックしてほしい。また今回は再入場禁止というルール(今後変更の可能性もあり)になっていたので、早めに行きすぎると、昼も夜も会場で食事をすることになる。会場では、物販や飲食エリアでほぼクレジットカードが使えるのでほとんど現金は必要ないが、一部現金のみの店舗もあったので、いくらかは手元に用意しておきたい。

Music Tourism

Live Music

今回は週末のみの滞在&フェス自体が遅い時間までやっていたので、ライブハウスやパブ、ナイトクラブには多く足を運べなかったが、シンガポールには食事を楽しみながら音楽を楽しめるバーやカフェも多い。クラークキー周辺だと、お酒を飲みながらDJのプレイを楽しめるVERTIGO26や、アジアを中心に色々な国の料理が味わえるOfftrack、ホーランド・ビレッジというややローカルなエリアにある老舗カフェバーWala Wala Cafe Barなどもおすすめ。

Night Club

シンガポール定番のクラブといえば、30年の歴史を誇るクラークキーにあるZOUK。2000年から続く「ZOUK OUT」というフェスも主催している老舗クラブなので、フェス好きは抑えておきたいところ。イベントによってかなりジャンルや客層にも違いがあるが、シンガポールに来たら一度は訪れていきたい。またコロナ前に完成したマリーナベイにあるMarqueeは、クラブの中に観覧車が設置されている。場所的にも観光客が多い箱ではあるが、金曜・土曜のみの営業で超有名DJがさらっと出演しているのでチェックしてみてほしい。また今回訪れたの(上記写真)は、セントーサ島にあるTanjong Beach Club。ここはクラブというより昼からビーチサイドで食事をしながら音楽を楽しむことができる観光スポット。ちなみにセントーサ島はシンガポール中心地からもほど近く、ユニバーサル・スタジオなどがある。前述の「ZOUK OUT」もこの島のビーチで開催される。

Record Shop

シンガポールの良いところは、国土が狭く繁華街などが密集しているのでどこにでもアクセスしやすいこと。レコードショップに関しては狭い範囲内にいくつか人気店もあり、ローカルな雰囲気が味わえるレコード屋もある。今回訪れた中でおすすめはクラークキーにあるRoxy RecordsMosta Record。Roxy Recordsは1960年代から続くレコードショップで定番の品揃えと陽気な店長さんが暖かく迎えてくれる。Mosta Recordはロック寄り品揃えで、ジャック・ホワイトのThird Man Records関連のグッズなども置いてある。ほかにもThe Analog VaultCurated Recordsなど小規模ながら良質なレコード店が狭いエリアに固まっているので、フェスの前後にさくっと立ち寄ってみては?

Text:津田昌太朗
Photo: ABC Sessions Official

女性主体のラインナップで開催されたシンガポールの新フェス「ABC Sessions」から現地レポート【#FJPodcast 3月5日配信】

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