フェス界で有名だったり、気になったりする人にインタビューを行う「フェスな人」。6人目に登場するのは、キャンプフェスのテントサイトでひそかに注目されている、あの「てるてる坊主」の作り手にインタビューを敢行!
フジロックやアラバキをはじめとするキャンプフェスのテントサイトで、カラフルなてるてる坊主でデコレーションされた可愛らしいテントを見かけたことはありませんか?今年もフェスの公式サイトや音楽メディアのフェスレポートにも取り上げられるほど話題になっていたこのてるてる坊主。一体どんな人が作っているのか気になる人も少なくないはず。そこで今回はそんなてるてる坊主の作り手であるKenさんに、てるてる坊主を作り始めたきっかけから簡単な作り方まで、いろいろとお話を伺ってきました。
てるてる坊主作家・Kenさんにインタビュー
——さまざまなフェスやメディアであのてるてる坊主を見かけるので、Festival Life読者の間でも気になっている人が多いのではないかと思います。今日はよろしくお願いします。
てるてる坊主を作っているKenです。よろしくお願いします。
——早速ですが、てるてる坊主を作り始めたきっかけを教えてください。
2010年にフジロックに参加したときに、当日着るためのオリジナルポロシャツを手作りしたんです。それから他にもなにか作りたいなぁって思うようになって、何を作ろうか悩んだんですけど、「やっぱりフェス当日は晴れてほしいから、てるてる坊主作っちゃおう」と思い立ったのがきっかけです。
——なるほど。そのときから今のてるてる坊主と同じデザインだったんですか?
そのときは初めてということもあり、ガムテープで新聞紙を丸めてもののうえに布を被せただけの簡単なやつ1つだけでした。今思えば全然可愛くないですね。そこから試行錯誤を経て、2012年のフジロックからは小さい物をいくつか作ってキャンプサイトに飾るようになりました。実は、あのてるてる坊主も少しづつ進化してるんですよ。
——てるてる坊主を飾りはじめたとき、周囲の反応はどうでしたか?
本当に一人で勝手に作り始めたものだったのですが、2年前くらいののフジロックで、一緒にキャンプをしている仲間たちから「てるてる坊主が欲しい!」と言われたんです。「あ、案外需要あるんだ」なんて思い始めまして。そこで、それ以降はところ天国のゴンちゃんみたいに最終日にお持ち帰りOKにしてみたんです。そうしたら思っていた以上に反応があってで嬉しかったですね。みんな、大切にしてくれてるかなぁ。
——そうやって輪が広がっていったわけですね。最近ではブログやSNSでも見かけることが多いてるてる坊主ですが、取り上げられるようになったのも最近ですか?
2年前くらいですかね。フジロックのキャンプサイトの水場横の目立つところに飾ったこともあって、近くを通る人が写真を撮ってくれたり、色々なレポート記事や新聞、フリーペーパーの素材に使われたりするようになったんです。今年フジロックエクスプレスにも載せてもらってたみたいで嬉しかったです。そういうこともあって、フジロック終了後は、Twitterで「てるてる坊主」という単語でエゴサーチするようになりました(笑)
——フェスの前にはかなりたくさん製作するんですか?
そうですね。特にフジロックはとにかく数をたくさん作るので、簡単に作成できる小さいてるてる坊主がメインになります。ただ、要望があればビールと物々交換で大きめのちゃんとしたてるてる坊主を作るようになったり、リースを作れる友人とコラボして、結婚祝いを作ったりしています。正直作り始めたころはこんなことまでするとは思ってもいなかったです。あ、あと、ちゃんとしたてるてる坊主を作るときは“接着材を使わない”っていう自分ルールがなぜかありますね。
てるてる坊主の簡単な作り方をご紹介!
——ちなみにどうやって作ってるんですか?自分でも作ってみたいなと。
まずは頭の部分になる球状の発泡スチロールは、ホームセンターで簡単に手に入ります。これが大きさの基本になってくるので、自分が作りたいサイズのものを準備してください。次に全体の固定や吊るしの基本になる紐。麻布なんかだと可愛く決まりますね。そして、てるてる坊主の全体イメージにつながる布。生地屋さんで購入したり、着なくなったシャツを使ってみたりするのも面白いですよ。最後にデコレーション用アイテムです。リボンやスパンコール、ボタンなんかが使いやすいですよ。
——作る際のコツとかって教えてもらえないでしょうか?
じゃあ、今回特別に初心者でも作りやすい、簡単でオーソドックスなてるてる坊主の作り方を教えちゃいましょう!まず、球状の発砲スチロールに熱した千枚通し等で溶かしながら貫通穴を作ります。次に、紐を穴に通すんですが、紐が抜けないように片側にコブを作っておくのがポイントです。その後、中心に穴を空けた布を紐に通して発砲スチロールの上から布をかぶせます。最後に、細めの紐で球体の下を縛って形を作り、ボタンやスパンコール、リボンでデコれば完成です!
——ありがとうございます。僕もチャレンジしてみます!
自分も来年も頑張ってたくさん作るのでお楽しみに!
***
カラフルで可愛らしいてるてる坊主の製作者らしく、Kenさん自身も穏やかで優しい雰囲気にあふれた方でした。キャンプの際に目印にもなるてるてる坊主、みなさんもぜひ作ってみてはいかがでしょうか?
Interview & Text by Ai_tkgk
Photo by Etoo
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