【FESTIVAL de FRUE 2022】上質な音楽とフードを楽しめるフルーに集った来場者をスナップ

上質な音楽とフードを嗜む、大人のフェスティバル

東京から車で向かうこと約4時間。会場のつま恋リゾート彩の郷に到着すると、爽やかな秋晴れ、絶好の音楽フェス日和だ。「FESTIVAL de FRUE」(フルー)はリゾートホテルの敷地内で開催されるので、宿泊は敷地内のホテルやキャンプを選べる。他にも掛川駅と会場を結ぶ無料シャトルバスも運行してるので駅周辺に宿を取ることも可能。そして嬉しいことに敷地内には温泉施設もある。(今回取材班はキャンプを選択。駐車場から会場までは少し距離があるのでキャンプ用品の運搬はカートなどがあると便利)

会場内には、ステージが2つあり、DJアクトが中心のGrass Stageと屋内ステージのThe Hall。両ステージは舗装された道路を歩いて5分前後なので行き来がしやすい。Grass Stageはその名の通り全面芝生のエリアとなっており、開放感がありのびのびと過ごせる。裸足で踊る人や寝転がってゆっくり音楽を楽しむ人も多く、隣接の出店テントには地ビールやこだわりのコーヒーの販売もある。朝にはフードの出店もありピクニックスタイルで食べる朝食は特別な時間だ。The Hallはステージ前のスタンディングエリアと椅子に座って鑑賞できるエリアがある。天井が非常に高く、抜けがある空間に布と糸状のシンプルな装飾が映える美しいステージ。外周と入ってすぐのエリアは飲食出店が連なっている。

フードもドリンクも質の高いものが多く、あれも食べたいこれも食べたいと、周囲を見渡しては食欲が刺激された2日間だった。また他のフェスと違った点は、ワインがボトルで購入できること。割れる危険性もあるためフェスで瓶販売は珍しいが、ここではさまざまなワインをボトルで購入でき、返却すると500円のキャッシュバックが受けられるシステム。こういった点も大人な楽しみ方ができる来場者が多いフルーだからこそできることだ。

ピノ・パラディーノ、ドナ・リーク、Powder、折坂悠太、角銅真実、民謡クルセイダーズなど独特のラインナップがフルーの魅力だが、”魂の震える音楽体験”という通底したテーマがあり、フェスのいろんな場所でそのコンセプトを支える要素が散りばめられていた。だからこそその姿勢に共感した人が集まり、フェス全体の雰囲気も自由で開放的ながらも、どこか上質感のただよう唯一無二な空間が生まれているのだろう。

PHOTO REPORT


Text&Photo:江藤勇也
Edit:津田昌太朗

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