【Welcome Back! Clockenflap】5年ぶり開催の香港最大級フェス「クロッケンフラップ」レポート&12月の開催参加に役立つ情報まとめ

Tips for Clockenflap

ACCESS(入境前)

日本から香港は飛行機で4~5時間程度。使用空港にもよるが、ANA、JAL、キャセイパシフィック航空、香港航空、香港エクスプレスなど様々なエアラインが選べるので、費用や空港にあわせて選択しよう。また、2022年3月時点での、日本から香港への入境事情だが、ワクチン未接種者も入境可となり、必要なのは、新型コロナウイルスの陰性証明のみ。PCR検査もしくは市販のキットを使って自宅での迅速抗原検査(キットに日付と名前を記載して撮影してデータを持っておく)でOK。わざわざ医療機関などで高い費用をかけて陰性証明書を発行してもらう必要はない。また入境前にオンライン健康申告で検査結果の情報を登録できるので、事前に済ませておこう。

※2023年4月追記:4月1日以降、出国前検査(迅速抗原検査やPCR検査)実施なしで香港への入境可に

入境に関しては、ワクチン接種証明は必要ないが、現時点では日本に帰国する際に、ワクチン接種証明書またはPCR検査陰性証明書(出発予定時刻の72時間以内)が必要となっている。医療機関や空港などで検査可能なのでこちらも事前にチェックしておきたい。(随時状況が変わるので、最新情報を在香港日本国総領事館や外務省の公式サイトで確認してください)

ACCESS/VENUE(入境後)

香港国際空港から市街地まで直通で行ける特急列車(機場快線)があるので、フェス会場のある香港駅/中環駅(Central)まで30分程度で行くことができる。香港の鉄道や電車、トラムに乗る際はオクトパス(Suicaのようなもの)が便利なので、空港で購入してチャージしておこう。(チャージがなくなった際は駅やセブンイレブンでチャージ可能)

香港駅/中環駅からフェス会場となるセントラル・ハーバーフロントまでは徒歩10~15分程度。宿泊先にもよるが中環駅のある香港島側に滞在した場合は、トラムや電車で会場に向かうのが便利。対岸の九龍半島側に滞在する場合は電車、バス、もしくはフェリーで会場入りすることも可能。フェリーは数百円で尖沙咀(チムサーチョイ)からフェス会場にほぼ直結の中環フェリーターミナルに10分程度で到着する。ビクトリア・ハーバーから香港の景色が一望できるのでぜひ観光もあわせて乗船してみよう。23時すぎまで運行しているので、フェス終了後にも乗船して九龍半島側に戻ることができる。昼間は会場周辺にタクシーもたくさん走っているが、フェス終了後はなかなか捕まえるのが難しかったりもするので、バスや電車、トラムでの移動が安くて簡単。

参加者の声
会場近くの香港駅では、インタウンチェックイン(街中で飛行機登場時の荷物をチェックインできる)が便利だが、3月の香港はインタウンチェックインが非稼働。さらに香港駅のクロークサービスも閉業。日曜日にそのまま帰国するスケジュールの方は事前に情報をチェックしておきたい。(ぐりこさん)

STAY/ACCOMODATION(宿泊)

会場周辺にも宿はたくさんあるが、中環近辺の海沿いは高価格帯のホテルが多いことに加え、フェス開催中は早めに予約をしておかないと埋まってしまうので注意。会場から徒歩圏内に宿泊したい方は、湾仔(ワンチャイ)から上環(ションワン)あたりが便利。ただフェス会場周辺も深夜までトラムやバスが運行しているので、香港島の東西を行き来するトラムに乗って、東側の北角(ノースポイント)や西側の屈地街(ウッティ・ストリート)まで行くと宿泊費は抑えられる。(編集部は屈地街ちかくのホテルに滞在し、毎日20分程度バスやトラムに乗ってフェス会場を往復)

会場で出会った日本人にインタビューしたところ、湾仔(ワンチャイ)や銅鑼湾(コーズウェイベイ)など、比較的会場から近いエリアが多かったが、対岸の佐敦(ジョーダン)〜旺角(モンコック)あたりに滞在している方もおり、フェス終了後はフェリーや電車で戻り、朝方まで営業しているローカルの飲食店などを楽しんでいたそう。特に今年はフェス会場周辺のホテル価格が過去参加時よりも上がっていたので、今後参加する方はなるべく早めに宿泊先を決めると費用も抑えられるはず。

参加者の声
湾仔は会場へも行きやすく、宿泊場所の周辺はローカルなお店が多く旅行気分も味わえ、フェスも観光も楽しみたい人におすすめです。注意点は、夜は人通りが少なく、一人で歩くには怖いかなという感じです。駅やバス停が近い場所に宿泊するのが安心かと思います。(まりぺさん@湾仔宿泊)

銅鑼湾駅から歩いて10分弱のホテルに泊まりました。会場からく遠すぎず(ギリギリ歩ける)ところを探しました。結果的にトラム含めて終電を逃して歩くことはなかったですが。香港の中では下町的雰囲気で雑多だけど治安的には問題なし。ご飯屋さんやバーが多かったです。(ぐりこさん@銅鑼湾宿泊)

TICKET/ENTRANCE(チケット/入場)

チケットは「Ticketflap」というサイトにて購入可能。各日の1日券、3日通し券があり、時期によって値段が違うので、行くことが決まったらなるべく早い時期に購入しておきたい。3月開催時の前売券は3日券1,620香港ドル(約27,000円)、1日券1,080香港ドル(約18,000円)。当日券は3日券1,720香港ドル、1日券1,180香港ドル。12歳以下は無料(登録が必要)。チケット購入にはクレジットカードが必要。購入後には購入完了メールが送られてくるので、それを会場入り口に設置されたリストバンド交換所で見せて、リストバンドと交換する。2023年は全券種がソールドアウトになっていたので、次回開催時もラインナップが発表されたら、なるべく早く購入していくことがおすすめ。3月開催はチケットがソールドアウトしていたため、当日券の販売はなかったが、コロナ禍前は当日券販売も行われていた。

参加者の声
Clockenflapの公式サイトから購入、支払いはクレジットカード。購入完了するとすぐにQRコードや自分の名前、フェス情報や注意事項等が記載されたe-ticketが表示されます。(購入完了メールでも添付あり)。初めて海外フェスのチケットを買いましたが、何も苦戦することなく買えました。会場では入口で荷物検査した後、QRコードとパスポートで本人確認し、リストバンド交換できました。3日通しでしたがパスポートのチェックは初日だけで、2日目以降はQRコードのチェックのみでした。(まりぺさん)

FASHION/BELONGS(持ち物)

都市型フェスなので、基本的には普段の服装で問題ないが、次回開催は12月上旬で気温は日中の平均気温は20度前後。1日中野外で過ごすになるので、長袖シャツや羽織りもの、さらに夜はパーカーなどもあると重宝する。事前に天気予報をチェックして雨の可能性がある場合は、合羽やレインポンチョは持っておくとベター。ただし都市型フェスということもあり、駅周辺にはショッピングモールやH&Mやユニクロといったファストファッション店もあるので、いざというときには購入も可能。

持ち物に関しては、入り口で荷物チェックがあり、アルコールを含む飲料の持ち込みは不可。水に関しては会場内で無料で提供されるので、空のボトルなどがあると便利。(時間帯によっては無料のボトルが配布される)また傘の持ち込みもNG。スマホの充電スポットなどは会場内にないので、モバイルバッテリーなどもあるとベター。会場では、物販や飲食エリアのどこでもクレジットカードが使えるので現金は必要ないが、念のために少しだけ現金を持っておくと安心。

NEARBY/AFTER PARTY(周辺環境)

フェス会場は中環(Central)駅から徒歩10分程度の場所で、ショッピングモールやデパート、飲食店も多く、非常に便利なエリアに位置している。会場入り口の周辺は観覧車や船着場がある観光スポットなのでコンビニやファーストフード店もいくつかある。会場内も飲食は充実しているが、やや高めの設定のため会場外で済ますのもあり。ただし夜遅い時間帯になると閉店するお店も多いので、お目当てがある場合は事前に確認しておきたい。

今回取材チームが会場入り前に立ち寄ったのはフェス会場から徒歩15分の位置にあるCentral Market。香港で最も古いウェットマーケットのひとつであり、フードコートやスーパーマーケット、ほかにもお土産なども揃うお店が複数並んでいる。またさらに会場に近い香港駅直結のIFCモールは、様々なお店や飲食店も入っている。マーケットなどよりはやや高めの価格帯になるが、モール内のTasty Congee & Noodle Wantun Shopもおすすめ。またフェス会場の目の前にある香港シティホールの2階には、大会堂美心皇宮 City Hall Maxim’s Palaceという昔ながらのワゴン式飲茶が楽しめる老舗レストランがあるので、ぜひ訪れておきたい。

またクロッケンフラップは毎年フェスのアフターパーティーも行われており、今回も金曜日と土曜日の夜に、会場近くの蘭桂坊(ランカイフォン)のクラブや店舗にて、フェスにも出演していたDJクルー主催のものやMix Mag主催のパーティーなどが開かれていた。特に金曜の夜は街自体が人に溢れているため、フェス終了後から長蛇の列ができていた。どうしても入りたいアフターパーティーがある場合は、終演後なるべく早く会場に向かおう。

POINT (その他 注意点など)

世界的にみても、ここまで都心で開催されているかつインターナショナルなアーティストが揃うフェスも珍しい。間違いなく”日本からもっとも行きやすい海外フェス”のひとつで、アクセス、会場施設、飲食、それを取っても他の海外フェスに比べると、安心・安全なのがクロッケンフラップ。実際に「クロッケンフラップに参加してから海外フェスにはまった」という方もよくいるほど海外フェスデビューに最適。日本からの飛行機のアクセスもよく、週末の弾丸参加も可能だが、できたら前後も滞在して会場周辺、さらに他のエリアの観光も訪れてほしい。注意点としては、会場近辺にも観光スポットが多いので、ついフェスに向かうのが遅くなってしまうこと。フェスの前半にはローカルのアーティストも多く出演し、そのあたりもクロッケンフラップの魅力でもあるので、スケジュール管理をしっかりとフェス+香港観光を楽しんでほしい。

クロッケンフラップの次回開催は2023年12月に決定。香港政府観光局のサイトでは、クロッケンフラップ以外にも魅力的な香港のイベントや観光スポットが紹介されているので、そちらもあわせてチェックしてみよう。また、現在、東京(成田発着)-香港間の往復航空券やグッズが当たる、ダンスで「ハロー香港!」キャンペーンが開催中となっている。応募期限は4月20日(木)まで。詳しくは特設サイトをチェック!

Text:津田昌太朗
会場PHOTO:江藤勇也
協力:香港政府観光局

Clockenflap Music & Arts Festival
日程:2023年12月1日(金)〜3日(日)
場所:未発表
公式サイト

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