クロッケンフラップ会場レポート
クロッケンフラップの会場は香港島の中心部、中環(Central)駅からほど近いセントラルハーバーフロント。海に面した公園のようなエリアで雰囲気としては、横浜やお台場に近いような場所だ。目の前には海が広がり、ステージのバックには香港らしさ満点の高層ビルが立ち並び、夜にはそれらがフェスに負けじとライトアップされる。それらを背景に音楽を楽しむことができるのが、このフェスの醍醐味だろう。そして、ステージは大きく5つ。ゲート入場後入ってすぐの場所にあるメインステージ「HARBOURFLAP STAGE」、その横に2番目の大きい「FWD STAGE」、さらに最奥に位置し、若手バンドやグループが集う「PARK STAGE」。ダンスミュージックが中心の「ELECTRIQ STAGE」と「ROBOT STAGE」。ほかにも小さなステージや観客が音楽を楽しめるブースなどもあるが、会場全体の作りはコンパクトでメインステージから一番端のPARK STAGEまでも徒歩15分程度。ライブ時間は重なりも多いが、動線もシンプルなので移動も楽。ステージの間にはフードエリアやビアバー、無料の給水所、企業の出展ブースに休憩スペースなど、ゆったり過ごせる場所が多く、快適に過ごすことができる。
また、フェスの正式名称が「Clockenflap Music & Arts Festival」というように、アートを体感できるスポットや仕掛けがあり、装飾が特徴的なステージやエリア、地元の学生がデザインしたポスターの展示、さらに子どもも楽しめるアトラクションやワークショップなどが楽しめる。さらにローカルの雑貨やレコードショップ、フェイスペインティング、さらにはタトゥーブースまで出店しており、ライブの合間時間の休憩やコンテンツ巡りも楽しい作りになっている。フェス飯に関してもバリエーションがあり、いわゆるフェス飯らしいバーガーやヌードル、さらに今年は、地元で人気のジャーキーブランドのポップアップ出店や本格的な台湾料理、ポップコーンまであった。金額的には60香港ドル前後といったところで、現在のレート換算で1,000円程度。ビールや酒類は1杯1,200~1,400円と日本のフェスより高めの設定なので、ついついフェスで飲みすぎてしまう方はご注意を。