フェスで見かけたあんな人やこんな人、有名無名問わず最高に楽しんでいる(=フェスってる)人たちにインタビューする「フェスな人」。今回は、Festival Lifeスタッフがフェス会場でよく見かける、ただただフェスを愛するisamさん(31歳・会社員)にお話を伺ってみました。
フェス大好きおじさんisamさんにインタビュー
-まずは自己紹介をお願いします。
isamです。最近子供が生まれて2児の父になりました。とにかくフェスが好きです。でもこの企画って好きってだけで出られるものなんですか?
-もちろんです。有名かどうかは特に関係なく、「フェスな人」にインタビューをするという企画なので。
安心しました。でもこれまでに出ている人をみてみると、僕だけ圧倒的な一般人じゃないですか?
-ダントツですね。
はっきりと!でも頑張ります!ただのフェス大好きおじさんですが。
-では早速なんですが、フェスでどんな過ごし方をしているんですか?
とにかく体力の続く限り、ライブを楽しみます。例えばフジロックだと、ヘッドライナーが終わったらオアシスエリアでゆっくりご飯を食べて休んで、宿に帰る人は帰る、そのまま夜遊びする人はレッドマーキーに流れるじゃないですか。でも、僕の場合はオアシスエリアを経由せず、そのままレッドマーキーに直行します。
-ゆっくりしないんですね。
日付が変わる頃って一番アツい時間帯じゃないですか。そこでテンションが上がって、そこからハウスとかの良い感じのアーティストが出てきて気持ち良くなる。さすがフジロックって思いながらお酒を飲んで、友達と会って、踊っていると気づけば朝…。
-いわゆる”遅番”というやつですね。
毎日気づいたら朝5時になってるんです。気持ち良い気分のまま、場外エリアのカドヤに行って、一杯ひっかけながら「今日は誰がよかった、あの時のあの曲が~」ってと話をするのが人生における至福の瞬間ですね。
-ところで今日のTシャツは「酒しか信じない」と書かれていますが、これもフェスで着たりしているんですか?
着ていきますよ!こういう感じのTシャツを仲間たちと一緒に作って着ていくと一体感が出て楽しいです。でも、これ着ているとロクなことにはならないんですよ(笑)。去年もいろいろありまして…。
-何があったんですか?
フジロックの話になりますが、毎年1日くらいはやらかす日があるんです。去年のフジロックでは大好きなレッチリが最終日のトリだったので、どうしても前で見たくて、ステレオフォニックス(14:40)のときから前の方に行ったんです。途中でトイレに行かなくていいように、オムツを履いていこうか悩んだんですが、履かずに、覚悟を決めて。そしたら名曲「DAKOTA」が始まった瞬間に、近くでモッシュが起きて、さらっと前2列目まで行けたんです。
-「DAKOTA」盛り上がってましたよね。
このタイミングで2列目にいれば、その後Ken Yokoyama、ベン・ハーパーも全力で楽しめるし、客が入れ替わって最前に行けるだろうと思ったんです。でも、考えが甘かった。ベン・ハーパーが終わっても2列目より前には行けなかったんですよ。最前にいた人たちは、レッチリのために朝から来て、ずっと前で頑張ってたんです。
-レッチリは楽しめましたか?
ライブはやっぱり激しかったですね!後ろの人の肘が顔面に当たったり、流されたりで大変でしたが、目の前にフリーがいたのは本当に感動したし、チャドが投げたスティックがこっち目掛けて飛んできたり。最前列ではなかったですけど、アンソニーがマイクトラブルのせい(?)でキレているのも目の前で見ることができました。
2016年のフジロックでブチギレるアンソニーのモノマネ
-そのあとは電気グルーヴでしたね。
ここからが失敗談なんですよ。レッチリが終わるまで全然飲み物を飲んでなくて、すごく疲れていたんです。その状態で、グリーンステージ後方で友達に渡されたラム酒を勢いよく飲んで、酔っ払ってしまって。
-空きっ腹にお酒は危ないですね!
なぜか「来年のフジロックには行けないかもしれない、だとしたら、これが人生最後のフジロックになるんじゃないか」と悲しい気持ちになってしまって、友達がワイワイやってる中、一人で泣いてしまったんです。
-えっ、いきなりそんなことに…!
酔いが回ったからなのか、レッチリを見た達成感なのか、いろんなものが一気にこみ上げてきちゃって…。