【ライブレポート】Suchmos @ SWEET LOVE SHOWER 2017

今年1月にリリースした通算2作目のアルバム『THE KIDS』がオリコンチャート初登場2位を記録するなど大ヒットし、若手ロック・バンドの代表的存在になりつつあるSuchmos。3日目のMt. FUJI STAGEには彼らを観るために会場いっぱいの観客が詰めかけた。

YONCEが現われ『THE BAY』の「YMM」でスタート。早速「ラブシャ、カモーン!」と観客を煽り、ステージの両端まで広く使って観客を盛り上げていく。そこにKCEEのスクラッチが挿入され、演奏がグルーヴを増していく見事な立ち上がりだ。続いてアーバンな鍵盤が鳴りはじめると、披露されたのは「Miree」。ここでは歌詞を「終電で繰り出して/ラブシャで待って」と原曲の「渋谷」を「ラブシャ」に変えて観客から声援が飛ぶ。

この頃になると、日差しが徐々に和らぎ会場に涼しい風が吹き始め、次にはじまったのは「FACE」。レゲエやスカのビートを取り入れた楽曲がまるでスライ&ザ・ファミリー・ストーンやJBのようなファンク・レジェンドを髣髴させる巨大なスケール感を生んでいく。彼らは16年のEP『MINT』以降オアシスのようなスタジアム・バンドを参考にスケール感を拡大していた雰囲気だったが、最近の演奏からは、ファンキーなグルーヴを生かしたまま、より巨大な演奏を手に入れようとするバンドの気持ちが伝わってくるようだ。

終盤は「WIPER」を披露すると、YONCEがMC。「SWEET LOVE SHOWERには3年連続で出させていただいて、最初はWATERFRONT STAGE、次がFOREST STAGE、そして今日はこのステージですよ!大きいね!」と、出場ごとにステージのキャパを拡大しきた彼らと「SWEET LOVE SHOWER」との思い出を振り返る。そしてラストは「OVERSTAND」へ。YONCEの歌声と艶やかなギターがぐんぐん空に伸びていく。次はさらに大きなメイン・ステージで彼らの雄姿を観たい。そう感じた人は、きっと多かったのではないだろうか。

LIVE PHOTO

Text by 杉山仁
Photo by 上山陽介

Suchmos @SWEET LOVE SHOWER 2017
8/27(Sun)15:10〜 @Mt.FUJI STAGE

1. S.G.S.4 -Short Ver-
2. YMM
3. Miree
4. FACE
5. WIPER
6. OVERSTAND

SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2017

日程:2017年 8/25(金) – 27日(日)
場所:山梨 山中湖交流プラザきらら
公式サイト:https://www.sweetloveshower.com/
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/spaceshower_sweetloveshower/

SWEET LOVE SHOWER 2017
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