1997年に日本へ上陸して以来、音楽を愛し、楽しみ、盛上げる若者たちを応援し続けてきたZIMA。灼熱の太陽の下に響く音楽に身体を揺らし、仲間とともに“熱い”時間を過ごす夏フェスで、汗をかき、カラカラになった若者たちを次のステージに送り出すために、フェスオリジナルのカクテルを開発。この夏、主要のミュージックフェス「FUJI ROCK FESTIVAL」、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」、「SUMMER SONIC」、それぞれに因んだZIMAオリジナルカクテルを『3大レモンZIMAフェスカクテル』として各フェス会場でお届けします。そこで今回、夏フェス出演アーティストによるインタビュー・シリーズが始動。第一回目は、今年の「フジロック・フェスティバル」(以下、フジロック)に初出場し、7月29日のレッド・マーキーのステージに立つ5人組Awesome City Clubさんの登場です。
音楽性的にはシティ・ポップとしてカテゴライズされることが多いAwesome City Club(以下 : ACC)ですが、そのライブは作品の洗練さやスタイリッシュさ、アーバン性とは裏腹に、グルーヴィーでフィジカル。躍動的でもあり、時には熱狂をはらんでいたり…。
そんな彼らに「熱い瞬間」をテーマに、フェスでの熱い瞬間からフジロック出演への想いをインタビュー。そして、一昨年フジロックで初お目見え。熱く火照った身体をリフレッシュしてくれる「ZIMA SALTY LEMON(ジーマ ソルティレモン)」を片手に、ベース/シンセサイザー/ラップのマツザカタクミさんと、ボーカル/シンセサイザーのPORINさんがそれぞれ、様々な「熱い瞬間(とき)」を語ってくれました。
ZIMA SALTY LEMON(ソルティレモン)とは? | ZIMA.JP
INTERVIEW:Awesome City Club(マツザカタクミ、PORIN)
―今回のテーマは、「熱い瞬間」なのですが、まずはお2人がフェス等で、「これは熱いな…」と思えるキーワードを教えて下さい。
マツザカ:僕は「湿気」です。
―フェスの解放感や爽快感とは逆のイメージなワードですが…。
マツザカ:ある意味、自分の中では「熱さ」=「湿気」だったりするんです。フェスに限らず、自分がライブを観に行った時って、匂いやその時の湿気みたいなものが記憶に残っていることが多くて。それこそフジロックに初めて行った時の雨の降っている時のレッド・マーキーとか。あの湿気は特に印象深いですね。
―それはどのような状況だったんですか?
マツザカ:なんかお客さんの汗や会場の熱気とかが合わさって異常な熱帯で。そんな熱の交歓の場でした。
―では、フェスとは言っても比較的、密閉されている会場のイメージが?
マツザカ:それこそまさにレッド・マーキーのイメージです。夏の生ぬるい風が漂っているあの感じ…。ああいった半密閉的な空間だと熱も凄く伝わってきますからね。
――変わってPORINさんの方は?
PORIN:私は「汗」ですね。一般的に他人の汗って、触れると不快じゃないですか。だけどフェスだとそれが許される。自分たちも夏フェスのステージだと、いつも以上に汗をかくし、お客さんもみなさん普段以上に汗をかいてくれますからね。よくよく考えると、あれって非日常的だなって。フェスの瞬間だけ許される、あの背徳感がたまらないです(笑)。
―確かに満員電車での他人の汗はイヤですが、野外フェスやライブではくっついても不快には感じません。
マツザカ:もう街中では不快なだけですから。「くっつくなよ!」って(笑)。
PORIN:でも不思議とフェスだと、逆にそれがいい演出になったり。それこそあれはフェスマジックの一つです。
―ちなみに、観者として「フェスで楽しみにしている熱い瞬間」となると何でしょう?
マツザカ:またフジロックでのレッド・マーキーの話になりますが、僕、あの会場で過去に素敵なライブを何度も観てきて。そのステージに今度は自分が立って、そこからの眺めや湿気を感じれる。それを思い浮かべると凄く熱くなりますね。実は2014年のフジロックにお客さんで観に行った際に、感動して作った曲もあったりするんです。当日はたぶんその曲も演るでしょうから、その曲で集まってくれたお客さんと一つになりたいですね。
―PORINさんは?
PORIN:自分たちがステージに出ていく瞬間が一番グッときますね。これまでも自分たちのいいライブの時は、登場の際のお客さんからの“待ってました感”が凄い時が多くて。登場した瞬間に、その期待値の大きさの空気や熱を感じられたんです。
―登場時の期待値が高ければ高いほどライブで良いスタートが切れると?
PORIN:それもあり、登場シーンはけっこう大事だったりもします。
―では、歓声度合でスロースターターになる時も…?
PORIN:それはありませんが、そこまでハイテンションからのスタートではなくなるかも。平常心で始まりつつも徐々にテンションを上げて…。最後は完全に自分たちの世界観へ惹き込んでいきます。
マツザカ:それ凄く分かる。でも僕の場合は逆にプレイ中にチルな曲に差し掛かった際のやや空気が変わる、その時の、例えば、“いい風が吹いてきたな…”とか、“ああ、みんなこんな表情で楽しんでくれてたんだ…”みたいな、改めてふとしたことに気づく瞬間が好きで。いわゆる、一度流れが止まった瞬間に、はっと冷静に戻って、“ああ今、大きなステージで演れてるんだな…”とか、“お客さんの向こうに広がる景色ってこんなにきれいだったんだ…”等が実感できる瞬間。あれが大好きなんですよね。
―これまで入れ込んでいたり、プレイに熱中していたものが、ふと客観的になれる瞬間が訪れ、それを機に何かに気づくタイミングってありますもんね。
マツザカ:まさにそんな感じです。それが場面が変わる瞬間に感じられることがあって。例えば、アッパーな曲が続いた後のミッドな曲に移った際とか。あの、自分も多少落ち着いてやれている時の景色の味わい、あれは格別です。
text&interview by 池田スカオ和宏
photo by 大石隼土
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