4月にカリフォルニア州インディオの砂漠地帯で行われたコーチェラフェスティバル。今年のハイライトのひとつは、2日目のヘッドライナーのビヨンセが魅せた圧巻のパフォーマンスでした。この通称“beychella”は瞬く間にハッシュタグが作られて、会場だけでなくストリーミング配信によって世界中で盛り上がったのでした。
前回のコラムでは、そんなコーチェラに初めて行ってきましたというお話を「海外フェスに行くハードルがちょっとでも下がったらいいなぁ」なんて気持ちで書いていたのですが、その後インスタのストーリー機能を使って「海外フェスについて知りたいことは?」という質問を募集してみたら、「チケットの買い方がわからない!」や「現地到達の難易度は?」「お客さんの年齢層が気になる・・」などの声が。
そうか、そうですよね。わたしも初めて海外フェスに行った時は情報を細かく聞いておきたかったし、不安が少しずつ解消されると会場が近くなったような安心感を得られたものです。(今も初めてのフェスに行くときは経験者を質問攻めにするし)
前回の説明不足を反省しつつ、今回はもうちょっとだけこの質問にお答えしていきますね。もう分かったよ!という方は飛ばしてくださいませ。
チケットの買い方
まず質問があったチケットの買い方ですが、フェスの公式サイトを開いてみてください。(現在コーチェラ公式サイトをひらくと前売り終了のお知らせが出ていますが、一般発売はまだ先なのでご安心を)
サイトは英語表記が基本ですが、(英語がネイティブではないわたしの主観で)購入はそれほど難しくありません。サイトによって表記は変わりますが[BUY PASSES]や[TICKETS]のところから、一般のチケットが欲しい場合は[Regular]や[General Admission]を選んで、名前・住所・電話番号などを入力していくのですが、ひとつだけ注意点が。入力のタイムリミットが5分、とか10分と決まっている場合が多いので、クレジットカードなど全て用意したうえで入力を開始するのがおすすめです。
一回失敗したら再トライできないなんてことはもちろんありませんが、最後まで埋めたのに購入ボタンを押したらタイムアウトだった!となるのは悔しいですよね。それから、住所の入力の順番が日本とは違うので、ネットで検索したうえで入力画面に突入するのがいいと思います。
海外フェスのチケット購入で、言葉の壁よりも高いのはソールドアウトの壁。発売のタイミングを先にチェックしておくことと、券売より前に会員登録をしておくと情報が届くフェスもあるので、行きたいと思ったら早めにサイトをチェックしてみてください。
ちなみに、わたしのような海外組が購入したチケット(リストバンド)の受け取りは現地になります。会場に行くと[Will Call]というカウンターがあるので、到着したらまずそこへ。受け取りに身分証が必要なこともあります。
続いて現地到達の難易度。これについては車やバスで行く場所もあるし、電車で行けるフェスもあるので一概には言えませんが、これまでそれほど苦労した印象はないかな。海外でのレンタカーの運転に不安があるなら、空港からツアーバスが出ているフェスも多いので先に申し込んでおくといいと思います。
海外フェスデビューにおすすめは香港!
海外フェスデビューにおすすめなのが、毎年11月に香港島で開催されている「Clockenflap」というフェス。ここは宿泊先から地下鉄かトラム(路面電車)もしくは徒歩でも行けるので、身軽&気軽に参加できますよ。
お客さんの年齢層というのも、フェスのカラーやその時のラインナップによっても違いますが、コーチェラの場合は10代〜30代が中心かな?という少々若めの印象。50代くらいの方もいましたが、お互いに年齢のことは気にしていないようす。あまり年齢にとらわれないで、観たいアーティストがいたら参加するし、会場内でもそれぞれが楽しみたいように自由に過ごしている印象です。
実は、わたしが海外フェスに出かける理由のひとつがこれ。踊ったり、声を出したり、ライブを観ないで後ろの方で酒盛りをしていたり、木陰でチルっていたり、そのお互いを気にしすぎない雰囲気が、普段の生活で気づかないうちにできてしまった自分ルールに縛り付けられがちな気持ちを解放してくれて、素の自分に戻してくれるような気がして、1年に数回海外フェスを欲する身体になってしまいました。
そんなわけで「歳なんて気にせず!」と言いたいところですが、年齢と体力は直結することなので、身体が心配な方は休む時間を増やす・VIPパスを買って休憩場所や優先レーンを確保するなどの対策を。
いかがでしょうか?行く前にはいろいろ不安があると思いますが、案ずるより産むが易し、ふりかかる問題も案外なんとかなるものですし、ちょっとしたハプニングがあった旅もお土産話としては悪くないものですよ。(と、以前アメリカの「ボナルー」でスマホを失くして帰ってきた人間が言ってみる)