【野性爆弾インタビュー】春一番ヤバいフェス!?初開催「ONBAKU!FES.2023」をくっきー!&ロッシーが語る

お笑いコンビ「野性爆弾」がプロデュースし、3月4日(土)、5日(金)に大阪城音楽堂(大阪市)で初開催される「ONBAKU!FES.」。野爆の地上波初の冠番組「音楽爆弾」(テレビ大阪、木曜午前0時)から誕生するフェスは、「春一番!ヤバいフェス」だという。当日まで明かせないことも多いというが、何がどうヤバいのか2人に聞いた。(神戸新聞「フェス主義」転載)

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ストーリー仕立て

―お笑い芸人が主宰したりプロデュースしたりする音楽フェスは、小籔千豊さんの「コヤブソニック」などいくつかありますが、どう違いを出しますか?

くっきー!: どうしてもフェスにお笑いがかむと、バンドさんが曲を演奏して、つなぎに芸人がネタをやるじゃないですか。でも、今回はそれをあえてやらんと、一体感を出したいなと思っていて。持ち時間はちゃんとあって順番に出てはくるんですけど、つなぎがネタという形ではない状態になるというか。オープニングからケツまで一応ストーリー仕立てにはしようと思っていまして。そこは他とはちゃうんかなっていうか、ミュージカルに近いんすかね。下手なりのミュージカルというか。

―アーティストもコントに参加するんですか?

くっきー!: まあそうですね。

ロッシー: 絡めていって…。

―近年、お笑い芸人さんが関係するフェスが増えている印象ですが、なぜでしょう?

くっきー!: お客さんはお得感があるんちゃいます?好きなバンドを見られて、知っている芸人も見られる。好きな芸人を見に行って、いろんなバンドを知れるとか。

―芸人さんにとっても、ファンを増やせるメリットがありそうです。

くっきー!: いやあ、そこは考えたことがないです。好きな先輩に呼ばれたから行くとか、好きなバンドマンが出るから行くとかですかね。つながりがないと出えへんかもしれないです。知らん人のフェスは出にくいかもしれないですね。

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「野爆ワールド」に巻き込まれるアーティスト

―ONBAKU!FES.の出演アーティストについて。キュウソネコカミやKANA―BOONなど、関西出身のアーティストが多い印象です。

くっきー!: 一貫した、全体で言えばコントになるフェスに、対応しうるであろうアーティストが多いですかね。キュウソとか絶対に対応できると思う(笑)。サービス精神が強い人たちの集まりではあるかなと思います。淡々と曲をやって帰るっていう感じではなくて、楽しませようという人たちが多いんじゃないですか。

ロッシー: 楽しんで帰っていただける方々ですね。ジャンルがばらばらで、すごいなと思います。花を添えていただいてありがとうございます。

くっきー!: あと、そこに(そのアーティストを)入れて、どうなんねんっていう恐怖もおもしろいし。だから、どっちかですね。いけるかいけないかの両極端のアーティストを呼んでいるっていう。HumpBackとか『どうなんねん』って感じじゃないですか、きっと。

―アーティストの皆さんも戦々恐々としていそうです。

くっきー!: 下手したら、台本受け取ってから断られる場合もある(笑)

―芸人は、久保田かずのぶさん、ゆりやんレトリィバァさん、見取り図さん、COWCOWさんが出演します。

くっきー!: 音楽のイメージがあるかどうか(で出演が決まった)。ほんまやったら、ぼんち(ザ・ぼんち)あたりも呼びたかったんですけどね。武道館も出ているんで。オープニングもぼんちで始まって。

ロッシー: ぎりぎりまで狙いましょ。ええよ言うてくれるかもしれん。

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音楽への怨念を持つ神が…

―「春一番!ヤバいフェス」と銘打っています。どうヤバいんですか?

くっきー!: 屋根がなくて雨やとお客さんがかわいそうなんで、ドローンを60万台飛ばして、屋根つくろうと思ってますわ。

ロッシー: オリンピック(の空中ショー)みたいなね。

―(笑)。ドローンで何かを演出するのではなく?

くっきー!: ただただ平らな屋根をつくる。

―今回、総合司会がラジオDJの大貫卓人さん、お二人はMCという立ち位置です。自分たちが演奏することは?

くっきー!: それはちょっとね、まだ内緒ですね。ちなみに、僕はMCという立ち位置にはならないです。ロッシーさんがMCですね。僕はどう言うたらええええねやろ?滅ぼし?滅ぼし会?

―どういうことでしょう?(笑)

ロッシー: 来たらすぐ分かります。こういうことかって。

―もう少しだけヒントを。

くっきー!: 現代の音楽に怒り、恨みを持っている神が…。音楽への怨念と心清きミュージシャンたちの闘いですね。ミュージシャンたちは勝てるのか、はたまた負けて、音楽がこの世からなくなるのか…。

―期待が膨らみます。

ロッシー: だから一貫してるんです。最後まで見逃せないぞと思うんですよね。

―くっきー!さんは作曲もされますが、今回のために作った曲を会場で流すようなことは?

くっきー!: それも内緒ですね。『内緒』と言うた時点で(笑)。大層に隠すようなことでもないんですけど。

お笑いライブとの違い

―お笑いライブをつくるのとフェスをつくるのはやっぱり違いますか?

くっきー!: ちゃうやろなと思っていたんですけど、結局、同じ感覚でつくってますね。お笑いライブも一つの物語みたいなのが多かったんで。だから、うちの単独イベントを野音(大阪城音楽堂)でやります、ゲストにミュージシャンをいっぱい呼びますみたいな感じになっちゃうんか(笑)。申し訳ないですけどね。でも、お客さんは、好きなミュージシャンのあんまり見られへんようなところを見られるかもしれないですね。

―最後にメッセージを。

くっきー!: やっぱりフェスなんで、大いに盛り上がっていただいて。フェスだけどフェスじゃないイベントのようなつくりにしようと思っていますんで、笑っていただいて、号泣していただきたいですね。帰りの電車に乗りながらしくしくと。もしくはタクシーの運転手さんが心配するくらい、しくしくしていただきたいなと思います。

ロッシー: タオルももちろんいります。フェスなので。けど、ハンカチもご用意ください、ということですよね。

ONBAKU!FES.2023

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本企画は神戸新聞との共同企画で、神戸新聞の紙面、および公式サイト「神戸新聞ネクスト」にて、特集企画「フェス主義!祝祭の現在地」として連載されています。「イナズマロックフェス」「ラッシュボール」など、関西の人気フェスの開催の裏側にスポットライトを当てた記事も掲載中!

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