MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL主催者インタビュー。宮古島とともに積み重ねてきた歴史と子どもたちに引き継ぐ未来

MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVALの魅力

-改めてこのフェスの魅力をお伺いできますか?

色々と特徴はあるのですが、最初に話した「子どもたちに楽しんでほしい」という思いが強いので、大人1人に対して小学生まで3名無料なんです。中高生も4000円で入場できます。そもそもボランティアなので利益云々ではなく、そこだけは絶対に変えないスタンスというのがあります。去年出演してくれた、新しい学校のリーダーズなんてまさに子どもや若い世代にも人気のアーティストで、そこにゴリゴリのロック勢やベテラン勢をどうブッキングするかが大事。前回で改めてそのバランスの重要性が分かってきました。

-今年は郷ひろみさんの出演も話題になっています。

今年はさらに幅広い世代に来てほしいというのもあり、郷ひろみさんにお声がけしました。もともと伝手があって数年前からオファーしていたのですが、今回もダメ元で依頼したところ、嬉しいミラクルが起きました(笑)

-さきほどのアーティストのバランスみたいな話にも通じるかと思うのですが、島の人、島外の人のバランスみたいなところも考えつつ。

そうですね。明確に分けているわけではないのですが、島の人が喜ぶ枠、沖縄枠、毎年出てくれる枠みたいな感じはなんとなくあって。そのあたりのバランスをみんなで検討しています。嬉しいことに、出演してくれたアーティストが「来年も出たい!」と言ってくれることが多いので、「再来年お願いします!(笑)」みたいなこともありつつ、ブッキングしています。今年もいろんな層や世代に対応できたラインナップになっているかと思います。

今年の沖縄枠はBEGIN、HY、MONGOL800と豪華です。

昨年に引き続き2年連続出演のHY、BEGIN、MONGOL800は5年ぶりの出演になります。他にも初出演組、常連組が盛り上げてくれるはずなので楽しみですね。

あと魅力といえば、アーティストとの距離の近さだとよく聞きます。

そうですね。うちのフェスが他のフェスと1番違うところは演者とのお客さんとの距離感だと思います。ライブハウスくらい近い。物理的な距離の近さが売りです(笑)。目の前でアーティストも観られるし、ライブの前後にアーティストも会場を歩き回っているので交流も多い。とあるアーティストのマネージャーさんが言ったのが、いつもは現場で緊張感があったり、ピリピリしているアーティストが「うちのアーティストがずっとバックヤード笑顔で珍しい!(笑)」と。これは本当に”宮古マジック”というか。フェスなんだけど、みんなゆったりのんびり楽しんでくれて、アーティスト同士の交流も自然と多くなるってのはあると思います。

-海がすぐそばにあって、アーティストにとっても、もちろんライブだから気合いも入るんだけど、リラックスもできるんじゃないかと。

そうですね。僕が宮古の人だから言うわけじゃないですが、宮古は海が本当に綺麗なんです。沖縄の中でも屈指の美しさ。フェス会場の隣のビーチは泳ぐこともできるようになりました。そういう意味では海とフェスを堪能して帰ってもらいたいなと思います。

-今後、どんなフェスを目指していくのかなどありましたら教えてください。

長期的な視点では見えていないところもあるというか、今の場所もいつまで使えるかというのもあります。宮古全体で開発が進んでいるので、先行きが読めない部分もある。ただ今の場所でやれるうちは、「地元の人や子どもたちに夢を与えるようなラインナップ、フェスであり続けられたら」と。去年の4年ぶりの開催で手応えを感じたので、そこを継続してやっていきたい。

-“子どもたち”はこのフェスの一貫したメッセージになっていますね。

そこが一番ブレてないし、ブレてはいけない部分かなと。あとフェスをきっかけに島から、新しいアーティストが出てきほしいなというのは、仲間内でみんなが口を揃えて言ってます。さっきのオーディションみたいなこともそうだし、MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVALから、日本で、世界で活躍するアーティストが出てきてくれたら嬉しいです。

航空券&宿泊ツアーも充実!

-島外の人の参加についてどう考えてらっしゃいますか?

島の人や子どもたちに向けたラインナップという話もありましたが、もちろん色んな場所から宮古島に遊びにきてもらって、フェスと島を楽しんで帰ってくれたらと思います。毎年多くの方が東京をはじめ、いろんなエリアから参加してくれるのですが、あまりのアーティストとの距離の近さや他のフェスとの違いであまり教えてたくないなんて声も聞いたことがあります(笑)。我々としては島の人、沖縄本島からの人、それ以外の人もバランスよく集まるフェスがいいかなと。

-関東や関西からの参加者も多いとのことなのですが、ツアーなども用意されています。

そうですね。フェス開始当初からJALさん・JTAさんにご協力いただいて、ツアーパッケージを用意しています。航空券や宿泊のセットはもちろんなのですが、意外と知られてない入場特典があるんです。パッケージで参加した人は、会場に優先入場できるので、グッズの列に圧倒的に早く並べるんです。毎年朝からかなりのお客さんが並ぶのですが、「ツアーなら先に入場できたんだ」と言われることも多いですね。そこはツアーの特権です。

-僕も色々と調べてみたのですが、宿や飛行機もこの時期は取るのが大変かと。

そうですね。今宮古島はどの時期も宿や飛行機を押さえるのが結構大変なんで、関東や関西から来られる方はツアーの方が楽だと思いますね。さらに優先入場もできる!

-初めて行く方や子ども連れは特にいいかもしれませんね。

そういった方はツアー参加が1番理に叶ってるかなと思います。参加者の中でもまだまだ認知されていないところもあるので、特典も含めて今後はさらにプッシュしていけたらと思っています。


Interview:津田昌太朗
Text:福井郁花
Photo:G-KEN、MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL実行委員会
協力:ジャルパック

MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL 2024 
~SAVE THE SEA, SAVE THE SKY~ 海に優しく、空に優しい、南の島のロックフェス

開催日時:2024年10月19日(土)  
開場 10:00 開演 11:00 (予定)
場所:沖縄県 宮古島コースタルリゾートヒララ トゥリバー地区ヘッドランド特設会場(宮古島平良地区)
出演:BEGIN、HEY-SMITH、MONOEYES、郷ひろみ and more・・・
オフィシャルホームページ:http://www.mirf.jp/

オフィシャルツアー:
<全国発 ジャルパック>https://www.jal.co.jp/jp/ja/domtour/jaldp/miyako-rock/
<沖縄県内発 JAL JTAセールス>https://jtap.jp/okinawarito/sp/miyako_rock/

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10月沖縄「MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL 2024」第3弾発表でSaucy Dog、MONGOL800、HYら5組追加

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