日本有数の豪雪地帯、新潟県十日町市で開催された雪上フェスティバル「豪雪JAM」。今年は暖冬の影響もあり、市内の雪は例年よりも少なめ。当日も、ほとんど雨に近い湿った雪が降り続くという天気で始まった今年の「豪雪JAM」でしたが、地元スタッフと来場者、そして出演者の願いが伝わったのか、最後には素敵な夕焼けが顔を見せてくれました!寒さに負けず、大盛り上がりだった当日の様子をレポートします。
東京から最短2時間!フェス通が集まる極上フェス!?
参加者が口を揃えて楽しいと語る豪雪JAMの魅力ってなんだろう?その魅力を自ら体感してみたい!そう思い立ち、2016年の野外フェス始めを「豪雪JAM」で迎えることを心に決めた筆者(年始に寄稿した2016年に参加したいフェスにもセレクト)が、東京から新潟県十日市まで行ってきました。実は東京から意外と近くアクセスも便利な新潟県。上越新幹線で越後湯沢まで向かい、ほくほく線に乗り換えると、最短2時間で十日町駅に到着です。リーズナブルに参加したい方には、入場券と会場近くまで直行の往復バスがセットになったバスツアーもおすすめ。車の場合は関越道六日町インターから30分ほどで会場に到着です。
早速現地に到着すると、あいにくの雪模様。好天に恵まれたという昨年とはうって変わり、暖冬の影響で水分を多く含んだ、ほとんど雨に近い雪が降っていました。とはいえ参加者の多くは冬でもフェスに来てしまう猛者たち。雨対策、寒さ対策をしっかり施しつつも、雪の色に映える色を上手に使ったお洒落さんが印象的でした。まずは「豪雪JAM」ならではの、冬フェスファッションをご紹介♪
豪雪JAMならではの冬フェスファッション
地元のみなさんの暖かいおもてなし
事前に主催者インタビューで伺っていたように、フェス開催のきっかけは町興しということもあり、地元愛あふれるスタッフの皆さんが暖かく出迎えてくれました。エコ活動にも力をいれており、会場内で提供されるドリンク、フードは、全てリユース容器を使用しています。使用後に容器を返却するとデジポット分が返金されます。さらにマイカップ・マイ食器を持参した方には割引もあります。通常600円のビールを500円で楽しめるので、とっても太っ腹!呑んべえには嬉しい限りです。会場内にはマイ食器拭き場も設置されているので、洗浄して持ち帰ることができます。
寒さも吹っ飛ぶ熱いライブが次々と!
今回メインステージに出演したのは、toconoma、らぞく、切腹ピストルズ、Dachamboの4組。大迫力の雪像のステージに最初に登場したのは、インストバンド、toconoma。「寒さで金属を触るのが辛い…」という切実なMCからスタートしたのものの、心地よい鍵盤の音と思わず踊りだしたくなるメロディに会場はどんどん温まっていきます。続いて、Tシャツにダメージの入ったスキニーパンツという、雪景色に似つかわしくない、ロックな姿で登場したのはらぞく。冒頭からゴリゴリのギターチューンをかき鳴らし、雪の降る屋外とは思えないアツいステージで魅了してくれました。
なんといっても今年の「豪雪JAM」のハイライトは、切腹ピストルズ→Dachamboでのお祭り騒ぎ!まずは日本の伝統的な祭スタイルで登場し、ステージ下を巻き込んで型破りな音楽を次々に繰り出した切腹ピストルズ。太鼓の太い音に、日本人の血は黙っていられません!会場もステージも一体との祭りなったどんちゃん騒ぎは、これぞ日本の祭といった大盛り上がり。トリに登場したのは、日本が誇る最強のJAMバンドDachambo。ツインドラムの疾走感あふれるチューンで、雨模様も吹き飛ばし、最後には綺麗な夕焼けも見せてくれました。
みんなの笑顔が晴れ間を呼んだ?
参加者の願いが通じたのか、はたまた自称晴れ男の編集部カメラマンの力なのか、午後からはときおり青空をのぞむこともできました。会場には、飲食店だけでなく、グループで参加する雪玉積み上げ大会や、豪華賞品が当たる輪投げゲームなど大人から子供まで楽しめる様々なイベントが盛りだくさん。サブステージでは地元の若手バンドのステージもあり、地域に深く根付いたとても素敵なフェスでした。同時開催の十日町雪まつりと合わせて、十日町市内に1泊しながら、家族や友達とみんなでワイワイ参加するのも◎。会場は駅からもほど近く、美味しいお米と日本酒はもちろん、温泉やウィンタースポーツも楽しめます。2017年の野外フェスはじめはフェスの聖地、新潟で始めるのはいかがでしょう?楽しい時間がまってますよ~♪
豪雪JAMフォトレポート
Text by Rie Ishii
Photo by アリモトシンヤ
豪雪JAM
日程:2016年2月21日(日)
会場:新潟 十日町市城ケ丘ピュアランド
出演:toconoma、らぞく、Dachambo、切腹ピストルズ
URL:http://gosetsujam.com/