【2023年下半期】アジア開催の音楽フェス10選 | クロッケンフラップ、ワンダーフルーツ、マホ・ラソップ、ズークアウトほか

国内や欧米のフェスが落ち着いてくる10月から12月にかけて開催されるアジアのフェス。日本からは欧米に比べ距離も近く、時差も少なく利点も多い。今回はそんなアジアで2023年下半期に開催されるフェスの中から、日本人におすすめ/知ってほしい音楽フェス10選を紹介します。

Busan International Rock Festival@韓国

2000年にスタートし、ロック、メタル、インディーなど、2019年までコアなロックにこだわり、なおかつ同年まで入場無料であった。コロナ禍を経て2022年は、有料となったがヘッドライナーにHonne、Bastilleを迎えて開催。今年はPHOENIX、The Kid Laroi、New Hope Club、N.Flying、FTISLANDら、日本からは10-FEET、imase、Nulbarich、SPYAIRらも出演。

BUSAN INTERNATIONAL ROCK FESTIVAL 2023
日程:2023年10月7日(土)・8日(日)
会場:韓国 釜山 三楽生態公園
公式サイト

ONE UNIVERSE FESTIVAL@韓国

ソウルのカスタム・カー・カルチャーを牽引するPEACHESが主催し初開催となる「ONE UNIVERSE FESTIVAL」。ヘッドライナーに、Lil Uzi Vertを迎え、日本からはTERIYAKI BOYZが出演。韓国のレーシング・ドライバーによる、デモ・ランも行われる。カスタム・カー・ファンも取り込んでの新しいスタイルのフェスは、アジアでは初となる。(アジアでは、F1シンガポールGPの直前にフェス銘打った音楽ステージが存在するが、厳密にはフェスではない)。ソウル地下鉄2号線のトゥクソム駅から徒歩圏内というアクセスの良さも魅力

ONE UNIVERSE FESTIVAL 2023
日程:2023年10月7日(土)・8日(日)
場所:韓国 ソウル・フォレストパーク(ソウルの森)
公式サイト

World Music Festival 世界音樂祭@台湾

台湾の文化部流行音樂産業局が主催し、「WOMEX」、「WOMAD」と言ったグローバルにローカル・ミュージックを取り上げるフェスのメンバーがキューレーティングに関わることから、世界中のいわゆるワールド・ミュージック・フリークから注目されるのが、この世界音樂祭。2022年には、「S2O」など多くのフェスで使用される、松山空港近隣にある大佳河濱公園が会場となり、台湾で大人気の日本人バンドである東京中央線、オーストラリアのケイティ・ベーカーなどをラインナップされたが、最終日が台風の直撃を受けて中止。2023年は昨年の台風での中止を受けてか、会場が台北流行音樂中心となり屋内の会場へとなった。ワールド・ミュージックに傾倒しすぎず、ポップ・ミュージックとのバランスを保つ、独特の世界観が広がるフェス。

World Music Festival 世界音樂祭 2023
日程:2023年10月12日(木)~15日(日)
場所:台湾 台北流行音楽中心(Taipei Music Center)
公式サイト

Joyland Festival@インドネシア

2012年と2013年にインドネシア国内のアーティストのみのラインナップで、Gプロダクションがジャカルタで開催した「Joyland Festival」。2019年に、プレインソング・プロダクションによって、復活を遂げた。復活後はバリ島でリゾート形式のフェスも開催するなど、ヨーロッパ、北米のフェス閑散期にフェスが開催可能な利点を大きく生かしている。2019年以後は、インドネシア国外のアーティストもラインナップ、それによって海外からの参加者も増加している。

Joyland Festival 2023
日程:2023年11月24日(金)〜26日(日)
場所:インドネシア ジャカルタ
公式サイト

Clockenflap@香港

コロナ禍で2022年の開催を例外的に年越しした、今年3月に開催。2023年の開催は、11月末週〜12月の初頭の本来の開催時期に戻っての開催。アジアの音楽ファンにとって野外フェス納めともなる。2003年〜2006年に前身となる「Rock it Hong Kong Music Festival」が開催され、ファウンダーのジェイ・フォスター、マイク・ヒルの2人が2008年に「Clockenflap」の開催を開始、初年度1500人の参加者であった。2010年代に入り香港という地の利を生かして、大型化が進展する。「Clockenflap」は欧米、日本、韓国とフェスの開催時期が1ヶ月半ほど後ろへズレることから、フェス同士の日程被りがなく、海外からのアーティストをラインナップするにあたり有利な状況を生かして、欧米はもちろん日本、韓国のアーティストの出演も多い。また1年のフェス納めにと、香港周辺の国に在住する外国人、日本と韓国からも多くの参加者がつめかけ、現在では3日間で動員が7万人近くになっている。

Clockenflap Music and Arts Festival 2023
日程:2023年12月1日(金)~3日(日)
場所:香港/中環海濱活動空間
公式サイト

BACARDI NH7 WEEKENDER PUNE@インド

インドのプネで年末、年始のどちらかに開催されることが、定着したインドの「NH7 WEEKENDER」。優雅なリゾート地での盛大なダンスパーティの印象だが、当初はロックアーティストがラインナップされるなど、ジャンル様々なアーティストがラインナップされていた。2023年は、M.I.A、EZRA COLLECTIVEがラインナップされるなど、近年のEDM路線からやや変更が見られる。インドのアーティストもジャンル様々で要注目。

BACARDI NH7 WEEKENDER PUNE 2023
日程:2023年12月1日(金)~3日(日)
場所:インド プネ
公式Instagram

ZoukOut@シンガポール

アジアで開始され、最も長く続くダンスフェスの一つとなった、ZOUK OUT。エレクトロ、ダンスアクトをメインに近年は毎年開催されている。2023年はJOJIがラインナップされるなど、新たな展開を予感させる。比較的航空券の安い日程でもあり、環境もよい。海外のダンスフェスに参加したい初心者にもおすすめ。

ZoukOut 2023
日程:2023年12月2日(土)・3日(日)
会場:シンガポール セントーサ島シロソビーチ
公式サイト

Maho Rasop@タイ

2018年にバンコクで開始された、東南アジア屈指のインターナショナル・インディー・フェス。ブラインド・チケットとして、売り出した超早割チケットが数時間で完売させ、その人気を国内外へ着実に広げている、「Maho Raso」(マホ・ラソップ)。これを追って、最初のヘッドライナーとして発表されたのはInterpol。昨年はヘッドライナーとしてコーネリアスが出演するなど、ラインナップが強化されている。前後に開催される、香港「Clockenflap」が誰でも楽しめるメジャー・フェスなら、こちらはどちらかというと音楽フリーク向けのフェス。ヘッドライナー以外は、アジアで次にブレイクするアーティストが主体となっている。

Maho Rasop 2023
日程:2023年12月2日(土)・3日(日)
場所:タイ バンコク・ESC Park
公式サイト

DJAKARTA WAREHOUSE PROJECT@インドネシア

昨年は約9万人を動員した、アジア最大級のダンス・フェス。小さなクラブ・イベントとして開始、徐々に規模の大きな会場へと移動。近年はジャカルタ最大級の会場での開催であったが、2023年はバリ島に会場を移し15周年を盛大に祝うべく、更にメガ化。若い世代が人口の多くを占めるインドネシアらしい、熱気と弾けっぷりをより一層楽しめそう。15年の開催実績を持つことから、ラインナップも豪華。2023年はデヴィット・ゲッタを筆頭にDJ SNAKE、GALANTISなどEDM好きには外せないフェスとなりそう。

DJAKARTA WAREHOUSE PROJECT 2023
日程:2023年12月8日(金)〜10日(日)
場所:インドネシア バリ GWK カルチャーパーク
公式サイト

Wonderfruit@タイ

パタヤにて2014年に開始されたWonder Fruits。日本からも多くの参加者がする、ダンス・フェス。日本からも過去にCYK、Terada Soichiなど、毎年複数の出演者が出演しているおり、世界各国から多種多様なダンスミュージックがラインナップされる。会場内のアート、ワークショップなども毎回盛況となっており、またヨガ、カポエイラ、座禅といったワークアウトも大人気。オーガニックなタイを始め、ベトナム、韓国、日本のフード・ブースが並ぶ。欧米系の人たちの多くはワークショップ、フードをメインに楽しむ姿が多く見られる。年末に早いセレブレーションとして楽しむ人も多く、オーガニックなパーティとして存在感を高めている。

Wonderfruit 2023
日時:2023年12月14日(木)~18日(月)
会場:タイ パタヤ サイアムカントリークラブ
公式サイト

Text:Tahitia Thornton
Edit:津田昌太朗

【Welcome Back! Clockenflap】5年ぶり開催の香港最大級フェス「クロッケンフラップ」レポート&12月の開催参加に役立つ情報まとめ

香港クロッケンフラップ初参加者と語る、海外フェスデビューは香港で間違いない理由【#FJPodcast 6月6日配信】

ローリングラウド体験記 | タイでのアジア初開催は成功?【#FJPodcast 6月17日・19日配信】

【2023年上半期】アジア開催の音楽フェス20選 | クロッケンフラップ、ウルトラ、ローリング・ラウドほか

THE WORLD FESTIVAL GUIDE 海外の音楽フェス完全ガイド
津田 昌太朗
いろは出版 (2019-04-24)
売り上げランキング: 146,979
全国フェス検索