GMO SONICの歴史を振り返る&今年の見どころは?【2023-2026】

年明けに開催される大規模フェスとして、その存在感を年々強めてきた「GMO SONIC」。世界的DJからアジア発アーティスト、日本の新世代まで、多彩な才能が交差するこのフェスは、音楽と日本文化が融合する“都市型冬フェス”として独自の進化を遂げてきた。ここでは、誕生から現在までの歩みを、各年のラインナップとともに辿りながら、その魅力を改めて捉えていく。

1月千葉「GMO SONIC 2026」最終発表でALAN SHIRAHAMA、SIRUP、ASTERら5組追加

GMO SONICとは…

「GMO SONIC」は、GMOインターネットグループとクリエイティブマンプロダクションが共同開催する国内最大級のダンスミュージックフェスで、今年で4回目の開催を迎える。

2023年に誕生した同フェスは、豪華アーティストと“和”を取り入れた演出を特徴とし、日本文化と最新エンターテインメントを融合した新しい体験型フェスとして着実に成長を遂げてきた。例年、世界トップクラスのDJに加え、アジア発のアーティストと旬な国内勢をラインナップすることで、ここでしか見られない組み合わせが体験できる。

また、GMOとクリエイティブマンの“異業種タッグ”によるシナジーも特徴で、完全キャッシュレスの導入や高速なシステム構築など独自の運営手法がフェスの革新性を支える。会場には和装の煌びやかなダンサーや新年にふさわしい和のテイストのスティルト(竹馬)ダンサーなど、”和のおもてなし”が随所に散りばめられ、来場者はライブの合間に日本文化を体験できる構成となっているのも他のフェスにはない特徴だ。

2026年開催については、例年より1週早まっての開催(1月17日(土)・18日(日))となり、会場も埼玉スーパーアリーナから千葉・幕張メッセへと変更になっているので、参加予定の方は注意しておこう。

1月千葉「GMO SONIC 2026」最終発表でALAN SHIRAHAMA、SIRUP、ASTERら5組追加

GMO SONICの歴史を振り返る

2023年: コロナ禍からの復活を象徴する初開催!

ヘッドライナー

-MARSHMELLO
-THE CHAINSMOKERS

出演アーティスト

1月28 日(土):MARSHMELLO / STEVE AOKI / ALAN WALKER / LE SSERAFIM / &TEAM / NOA / THE FACTORY / 2WASTED / Shannon Brothers

1月29 日(日):THE CHAINSMOKERS / ARMIN VAN BUUREN / ILLENIUM / JO1 / IANN DIOR / Kep1er / THE FACTORY / DJ KEKKE / RINALY

トピック

フェスシーンがコロナ禍から完全復活に向かっているタイミングの2022年秋に初開催を発表した「GMO SONIC 2023」。記念すべき初開催は、MarshmelloThe Chainsmokersがヘッドライナーを務めたほか、LE SSERAFIM、&TEAM、JO1、Kep1erといったアジア発のグループも多く出演し、「EDM × ポップス × “和”の演出」を掛け合わせたハイブリッドな音楽フェスとしてスタート。ラインナップだけでなく、インターナショナルな大型フェスがこれまでになかった時期での開催だったことに加え、全面的なキャッシュレス決済導入など、コロナ禍以降のフェスシーンの行方を象徴するようなインパクトのある初回開催となった。初開催で5万人来場を記録したことも話題に。

2024年: 国際的かつ日本発のフェスとしての進化

ヘッドライナー

-ZEDD
-KYGO

出演アーティスト

1月27 日(土):ZEDD / GALANTIS / BLACK EYED PEAS / CHRIS LAKE / JO1 / KREVA / SECRET NUMBER / THE FACTORY

1月28 日(日):KYGO / STEVE AOKI / aespa / TIMMY TRUMPET / RIIZE / 水曜日のカンパネラ / SARUKANI / DRUM TAO

トピック

2024年は、初年度に打ち出した「EDM × ポップス × “和”の演出」という方向性をさらに発展させた2回目の開催となった。ZEDDKYGOという世界トップクラスのDJがヘッドライナーを務めたことはもちろん、BLACK EYED PEASの出演は、音楽ファン、そしてフェスファンの間で大きな話題となった。さらに日本勢も、2年連続のJO1、KREVA、水曜日のカンパネラといったジャンルをさらに拡張するようなブッキングが目立った。会場演出では“和”の要素がさらに強調され、和装パフォーマーの登場や約50メートルのランウェイを使ったステージなど、ビジュアル面での独自性も確立。日本発のフェスであることをより意識した”和”の世界観を提示し、新しいファンの獲得に加え、冬フェスの定番としての礎を築いた。Festival Lifeでは来場者スナップを実施。

2025年: 世界の”旬”が集う、ここでしか見られないフェス

ヘッドライナー

-SKRILLEX / ANYMA
-MARTIN GARRIX

出演アーティスト

1月17 日(土):SKRILLEX / ANYMA / PEGGY GOU / HAMDI / m-flo / ALAN SHIRAHAMA & SO-SO(B2B SET)

1月18日(日):MARTIN GARRIX / ROSÉ / METRO BOOMIN / R3HAB / 與那城奨・河野純喜・川西拓実 from JO1 / NOA / WILYWNKA / MFS

トピック

3回目の開催となった2025年は、SKRILLEXMARTIN GARRIXが各日のトリを飾ったが、SKRILLEXと並ぶ形でラインナップされたANYMAは、巨大LEDにアンドロイドが登場する斬新なビジュアルと音楽をあわせた唯一無二の演出で、テクノロジー×フェスの新しい光景を見せてくれた。また、ブルーノ・マーズのコラボレーション楽曲「APT.」の爆発的ヒットを記録していたROSÉがスペシャルゲストとして登場。さらにPEGGY GOU、METRO BOOMINといった世界中のクラブやフェスで引っ張りだこになっているDJたちが並び、国内勢もm-floといったレジェンドから、WILYWNKA、MFSといった勢い著しいヒップホップ勢まで、幅広いジャンルを揃え、まさに世界中から”旬”なアーティストが集うインターナショナルなフェスへとさらなる進化を遂げた。

2026年:年明けの定番冬フェスとしての地位確立&5周年へ

ヘッドライナー

-MARSHMELLO
-SWEDISH HOUSE MAFIA

出演アーティスト

1月17日(土):MARSHMELLO / AFROJACK / STEVE AOKI / GLORILLA / JO1 / 新しい学校のリーダーズ / Nakajin / ShioriyBradshaw / DJ YU-KI

1月18日(日):SWEDISH HOUSE MAFIA / DOM DOLLA / MEDUZA³ / TIËSTO(SPECIAL GUEST) / Łaszewo / Licaxxx / SIRUP /ALAN SHIRAHAMA / ASTER

見どころ

4回目の開催を迎える2026年は、ヘッドライナーにMARSHMELLOSWEDISH HOUSE MAFIAという、ダンスミュージックを牽引する2組、さらにAFROJACK、STEVE AOKI、DOM DOLLA、MEDUZA³、そしてスペシャルゲストとしてTIËSTOが登場するなど、世界各国のフェスでヘッドライナーを務めるトップアクトが立て続けに出演。世界の“今”が一挙に集結する。一方で、日本勢もJO1、新しい学校のリーダーズ、SIRUP、Licaxxxとジャンル横断的なアーティストが並び、また、SEKAI NO OWARIのメンバーであるNakajinのソロプロジェクトをいち早くブッキングしているのも、GMO SONICらしい多様性に富んだラインナップを象徴していると言える。

世界規模のヘッドライナー、日本独自のカルチャー、そしてユースカルチャーの勢いが融合し、これまで以上に“世界基準”と“日本発”の両軸を深化させた「GMO SONIC 2026」。また、例年より1週早い開催となることで、これまで以上に年明け感や、4年の歴史で積み重ねて来た”和”の演出が際立つ開催になるはずだ。2027年の5周年へ向けて、一層加速するフェスの進化を体感できる特別な2日間をぜひ味わってみてほしい。

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GMO SONIC 2026

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「GMO SONIC 2024」国内最大規模のダンスミュージックフェスに集った来場者をスナップ

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